申年の梅干2009年05月07日 09:28

梅の花が風で散っています。
豊後梅は、今年はどのくらい実が成るでしょう。

数年前のことです。
下の娘と京都旅行をしました。
乗るつもりだったバスにタッチの差で乗り遅れ、
次のバスまで20分、その辺をブラブラしました。
祇園祭なので特別に公開している町家を見つけ
先にそこを見学しました。

あちらこちらの説明も面白かったのですが
台所でのお話で、ふとした拍子に
『申年の梅干には謂れがある』
と言うのですね。

「初耳ですがどういういわれでしょう?」
と娘が聞くと、
「さあ~昔から申年の梅干は効くと言っております」
とだけ。

雅な京の女人にはナンだかそれ以上質問できず
でも、気になります。

ウチに帰ってからネットで調べました。

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平安中期、村上天皇の天徳4年(960年)は申年(庚申)の年でした。
都に悪疫が流行り、天皇ご自身も病に倒れられましたが、
梅干と昆布茶でたちまち快癒されたというお話があります。
以来「申年の梅は薬になる」となったと伝えらています。
12年に1回の申より、更に60年に1回の申年の梅を
一層珍重するようです。

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さすがに京都です。
古い古い言い伝えでした。
古すぎて忘れ去られたかもしれないですね。

少なくても遠く離れた北海道の地では
聞いたことがありませんでした。