日々の暮らし

夫は副作用であっという間に食欲が無くなり
栄養剤の点滴になった。

「お腹は空かないの？」
「空く！」（キッパリ）
「お腹は空いているのに食欲はないの？」
「ない！喰わんぞーーという欲だけはある」
「病院の食事は美味しくないものねぇ…」
「美味しくないと云っても限度があるだろう。
どうやったらこんな味付けに出来るのかと疑うよ。
素材の味を殺しているよ。
いっそ素材そのまま出して欲しいよ」
と、語気も荒い。

まあ美味しくないのは確かだが言うほどひどくもナイ。
カリフラワーは水っぽいし、カレイ（浅羽カレイ？）の
カラ揚げも水っぽいけれどもね・・・

私の昼食用に持って行った小さいオニギリ３個を出して
「食べる？」と聞くと黙って１個食べている。
おかずも出すと玉子焼き、煮物、漬物も食べる。
吐き気もなくお腹に収まっているようなので
「オニギリ、全部食べてもいいよ。
私は帰ってから食べるから」
と言うと１個残してくれた。
お茶を入れて、残ったオニギリ、おかず、バナナ
カステラなどで取りあえずお腹を満たした。
次の日から食事の差し入れが始まった。