「野いばら」 梶村啓二2012年04月15日 14:32

晴れていますが、家に帰りつくと少し寒い。
19度。
暖房を入れるか、着込んで我慢を・・・しませんのよ!
お昼ご飯を食べるのに暖かくしたいものね~

いまは、22度になりました。

「野いばら」
予約している人が多いので急いで読みました。

冒頭は現代、
種苗会社に勤める縣(アガタ)の元に、ふとしたことからノートが渡される。

「100年後まで開封せぬこと。1896年」
「できれば日本人に読んで欲しい」
という注意書きと共に眠りについていた革装のノート

幕末の混乱期に日本へ赴任した英国軍人と
彼に日本語を教える事になった武家女性の物語が始まります。



エヴァンスが繰り返し、江戸時代の日本文化の質の高さや
規律、清潔、優雅な挨拶などを語りますが
生麦事件のあとの混乱、幕府(大君政府と書かれます)との交渉
エヴァンスとユキは、お互いに背負うものがありながらも
心惹かれていきます。

読み終わって、現代はいらないような気もしました。
完全に時代劇とするか、または現代を入れるならば
もう少し書き足してもう一歩進んだ終わり方にするか。

面白くないわけではないけれど・・・
途中で読み続けるのに努力が必要でした。